復縁工作の成功率は、決して高くはありません。工作業者は成功させるために、時間をかけて慎重に工作を進めていきます。それにはプロならではのノウハウとスキルを駆使する必要があり、スタッフの能力も重要となります。
しかし、成功率アップのためにはそれだけでは不十分で、業者と依頼者の間に信頼関係があることも、大切な要素となります。
ここに、1つの失敗事例を紹介します。
依頼者が業者を信用せずに大事なことを隠しておいたことも、失敗した原因の1つになった例です。
一人の女性が、別れた男性との復縁工作を依頼してきました。
職場恋愛をしていた二人に具体的な結婚話が出るようになりましたが、それがきっかけで別れたというのです。話し合って円満に別れたのですが、女性はやはり男性に未練があるので、もう一度よりを戻したいというのです。
業者は早速工作を開始して、スタッフは相手の男性と飲み仲間になるまでの関係にもなれました。
そして二人が飲んでいる最中に、相手の男性がふと「別れた妻は最低だった」と言ったのです。スタッフは、依頼者と男性は不倫関係だったのかと驚きました。
依頼者に報告すると、彼女は「実は、別れた妻とは私のことです。私たちは離婚したのです」と話し始めました。
恋愛関係の復縁ではなく、離婚相手との復縁工作依頼だったわけです。
離婚の際に財産分与でもめて裁判沙汰になったので、それを正直に話すと依頼を引き受けてもらえないと思い、嘘をついたというのです。実際に他の業者には、裁判沙汰が理由で断られたので、今度もまた本当のことを言うと断られると思ったからだそうです。
そこで新たにプランに練り直して、スタッフも入れ替え、全く別の方法でアプローチをする提案もしましたが、彼女の資金もなくなり、結局、復縁工作は失敗に終わってしまったのです。
最初から真実を包み隠さずに話しておけば、業者も違うやり方でアプローチをしていたのですが…。
このように、業者と依頼者の信頼関係はとても大事です。依頼者は業者を信じてすべてを隠さずに話すことが、成功率を高める第一歩にもなります。